ALIENGEAR タックストラップ
戦場や緊急時に即応!TAQ-STRAPは強力なラチェット機構を備えたターニケット一体型ストラップ。
素早く出血をコントロールし、戦闘・救助活動を継続可能。
TAQ-STRAP(タック・ストラップ)は、重傷時でも戦闘や救助活動を続行できるよう設計された、ターニケット一体型の高耐久ストラップです。上肢・下肢の装備に取り付け可能で、ラチェット機構により迅速かつ確実に外部出血をコントロール。戦場や災害救助の最前線で活躍するプロフェッショナルに最適な新発想の止血帯です。

戦場で生き残るための革新 – TAQ-STRAP
戦闘の最前線で、負傷は一瞬のうちに命取りになります。特に致命的な出血は、迅速な対応が求められます。しかし、敵の脅威が迫る中で適切にターニケットを装着するのは容易ではありません。TAQ-STRAPは、その問題を解決するために開発された統合型ターニケットシステムです。ラチェット機構を搭載し、個人装備と一体化することで、戦闘を継続しながら素早く止血が可能。Care Under Fire(CUF)の概念を取り入れ、負傷しても「戦い続ける」ことを可能にする設計となっています。本製品は、TCCC承認ターニケットの代替ではなく、あくまで応急処置としての役割を果たします。
脅威を排除した後、適切な医療処置を受けるまでの貴重な時間を確保するためのソリューションです。
TAQ-STRAPを装備し、生存率を最大限に高める準備を。

目標 (Goal)
TAQ-Strapの目的は、脅威にさらされた状況下で使用者の命を守ることです。そのために、TCCCプロセスの第一段階「Care Under Fire(CUF)」を革新することを目指しています。戦闘が続く中で限られた医療処置しか行えない状況でも、TAQ-Strapは迅速に止血できるよう設計されています。これにより、大量出血を防ぎ、適切な医療処置を受けるまでの時間を稼ぐことが可能になります。
デザインの特徴 (Design Features)
TAQ-Strapは、ブランドを問わず既存の1.5インチストラップと交換可能な設計になっており、現在使用している装備に組み込むことで、より多くの命を守り、コスト削減にも貢献します。Berry規格に準拠したストラップは過酷な環境にも耐え、M2 Inc.製のラチェット機構は数千回の使用に耐えられる耐久性を誇ります。
対応装備例
- 銃・テーザーホルスター
- プレートキャリア
- バリスティックショルダーパッド
- IFAK(個人用応急処置キット)
- ガスマスクバッグ
- ソフト・ハード装備ポーチ
汚染環境下や最低限のトレーニングでも素早く使用できる設計のため、戦闘時の貴重な数秒を節約できます。適切に装着すれば、座った状態・立った状態・走行中・敵の攻撃をかわしながらでも容易にアクセス可能です。
メカニズム (Mechanics)
ワイドで柔軟なストラップ
TAQ-Strapは、長さ11インチのラチェット式ラダーと、Berry規格に準拠した1.5インチ幅の高耐久ストラップを使用しています。この設計により、圧力を広範囲に分散し、組織損傷のリスクを軽減しながら、効果的な止血を実現します。

人間工学に基づいたラチェット機構 (Ergonomic Ratcheting Mechanism)
TAQ-Strapは、人間工学に基づいたラチェット機構を搭載。これにより、精密でコントロールされた圧力調整が可能になり、最適な締め付けで効果的な止血を実現します。
このラチェット機構は、ISO9000認証を取得した米国メーカーM2 Inc.によって製造されており、同社は複数のNSN(国家在庫番号)を取得し、TCCC認定の止血帯を提供しています。
クイックリリース機構 (Quick-Release Mechanism)
TAQ-Strapには、ラチェット部とバックル部の両方にクイックリリース機構を搭載。これにより、医療従事者が出血を制御した後、迅速かつ安全に止血帯を解除できます。
価格 (Pricing)
TAQ-Strapは、既存市場にはないユニークな設計を持ち、競合する製品がありません。ホルスター用レッグストラップとしても、単独の止血帯としても機能するため、従来のドロップレッグストラップや単体の止血帯と直接比較できません。TAQ-Strapはこれらの機能を1つに統合しており、より高いコストパフォーマンスを提供します。
テスト (Testing)
TAQ-Strapは、「Tourniquets and Occlusion: The Pressure of Design」に基づいてテストを実施。この研究は、「MILITARY MEDICINE」(2013年5月号)に掲載されており、TAQ-Strapの設計が適切な止血を提供できることを証明しています。
テスト結果 (Testing Results)
RAPID FORCE TAQ-STRAP – 生体内閉塞圧試験 (In Vivo Occlusion Pressure Study)

生体内閉塞圧試験の概要
TAQ-Strapの閉塞圧試験は、「Tourniquets and Occlusion: The Pressure of Design」(MILITARY MEDICINE誌 2013年5月号)に基づき、2名の被験者を対象に実施されました。
各被験者は、右大腿部(鼠径部の約2インチ下)にTAQ-Strapを装着し、研究で指定された方法と装置を使用。試験では、最初の完全閉塞点から60秒間維持するように設定。もし閉塞が失われた場合は、圧力を増加させ、再び完全閉塞を達成して60秒間維持しました。
試験結果
試験結果により、TAQ-Strapは安全な圧力レベルで完全閉塞を達成・維持できることが確認されました。最も高い閉塞圧は279.4 mmHgで、これは臨床的に安全な範囲内です。
参考として、Wheeler CRの「Extremity Tourniquets」では、 350 mmHgを超える圧力や 2時間以上の使用は、神経圧迫障害(圧迫ニューロプラキシア)のリスクを高めるとされています。
In Vitro「ワンサイクル」圧力増加試験 (One-Cycle Pressure Increase Study)

試験概要
本試験では、TAQ-Strap、RMT、CAT、SOFの各種ターニケットを比較し、それぞれの「ワンサイクル」あたりの圧力増加量を測定しました。
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「ワンサイクル」の定義
- CATおよびSOF:ウィンドラス(締め棒)を1/2回転させてロックする操作
- TAQ-StrapおよびRMT:ラダー(歯型ストラップ)を1ステップ進める操作
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試験方法
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- 直径7インチの高密度フォームシリンダーを人体の四肢の代わりに使用
- 「Tourniquets and Occlusion: The Pressure of Design」(MILITARY MEDICINE誌 2013年5月号)に基づき、圧力測定を実施
- 試験開始時(Time=0)において、各ターニケットを最大限締め付けた状態で固定し、そこから締め付け機構を1サイクルずつ作動
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試験手順
- 各ターニケットは5秒ごとに1サイクル作動し、100 mmHgに到達するまで圧力を増加
- 100 mmHgに達した後は、10秒ごとに1サイクル追加し、以下のいずれかの状態になるまで継続
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- 片手では締め付けられなくなる
- ターニケットが使用不能になる
試験結果
- CATの「ワンサイクル」あたりの平均圧力増加量:53.9 mmHg
- その他のターニケットについても、詳細なデータが比較される予定
「ワンサイクル」あたりの平均圧力増加量
- CAT:53.9 mmHg
- SOF:76.1 mmHg
- TAQ-Strap:18.3 mmHg
- RMT:17.9 mmHg
この結果から、TAQ-Strap および RMTは、CATの3 分の1、SOFの 4 分の1 の圧力増加率であることが判明しました。
片手操作で到達可能な最大圧力
- CAT:408.9 mmHg
- SOF:351.3 mmHg
- TAQ-Strap:417.8 mmHg
- RMT:435.4 mmHg
最大圧力到達の要因
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- CAT & SOF:ウィンドラスが限界まで締め付けられ、追加の1/2回転が不可能に
- TAQ-Strap:ラチェット機構が限界まで締め付けられ、追加のラダー操作が不可能に
- RMT:締め付け機構が破損し、追加の操作が不可能に
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この試験結果は、TAQ-Strapが適切な圧力で安定した締め付けを提供しつつ、片手での使用が可能であることを示しています。

結論 (Conclusion)
本試験の結果から、TAQ-StrapはRMTと同様に、各サイクルごとの圧力を正確に制御できることが証明されました。これにより、使用者は筋組織へのダメージを最小限に抑えながら、適切な圧力を調整することが可能になります。
「Care Under Fire (CUF)」プロセスの進化と改善に貢献し、戦闘中の貴重な数秒を節約することができるーーこれこそがTAQ-Strapの目指す使命です。命を守ることが最優先事項であり、TAQ-Strapはその実現を可能にするツールです。